眼精疲労になる原因

眼疲疲労の原因は、いろいろあります。これらが、一つでもあると眼精疲労の症状が現れる場合もあれば、いくつかの要因が複合して、症状が現れる場合もあるようです。

眼疲疲労の原因には、近視・遠視・乱視などの目の異常や、高血圧、糖尿病、心臓病を始めとする生活習慣病、ストレスや合っていないメガネやコンタクトレンズの使用などが挙げられますが、近年は、VDT作業(Visual Display Terminal)の長時間化などを原因とする目の疲れや全身の疲労を訴える人が増大しています。

VDT作業による眼精疲労

パソコンによる作業は、どうしてもディスプレイ画面と書類などのデータを目で追う際に画面を凝視することが多くなり、普段より「まばたき」の回数が激減することが分っています。
まばたきの頻度が少なくなると、涙の分泌が減ったり、涙が蒸発して目が乾きやすくなってしまうほか、画面を長く見続けることによって目の筋肉が疲れ、充血を引き起こすことがあります。
そのうえ、VDT作業は、全身に負担がかかる姿勢で作業をする時間も多くなり、目の疲れだけでなく、全身の筋肉や関節に負担をかけているのです。こうした姿勢での作業を長時間続けると、首や肩などの筋肉への血液の流れを滞らせ、頭痛や肩こりと言った症状を引き起こすのです。

VDT症候群の対処法は、適時に休憩をとって目を休めることが大切です。目安として、厚生労働省の『新VDT作業ガイドライン』では、「一連続作業時間が1時間を超えないようにし、次の連続作業までの間に10分~15分の作業休止時間を設け、かつ、一連続作業時間内において1回~2回程度の小休止を設けること」としています。そんなに休憩ばかりとってられない、と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、長時間、無理に作業を続けても、かえって仕事の効率は落ちるだけです。
休憩の間は、窓から遠くを見たり、目薬を点眼したり、目をそっと閉じたりリラックスして過ごします。パーミングや蒸しタオルで目の血行を改善したり、ストレッチなどをして全身をリラックスさせるとより効果的です。

また、作業環境についても改善できないか検討してみましょう。
まず、ディスプレイ画面を視線より下に配置することでも目の負担を軽減できます。画面の中心位置が目線より高い場合、目が上向きになって、まぶたが大きく開くため、目が乾きやすくなって目が疲労しやすくなってしまいます。
ディスプレイ画面への照明などの映り込みやブルーライトをカットしてくれるファイルターを使用したり、パソコン専用のメガネを着用しても、目の負担の軽減の効果が期待できます。
他には、室内が、エアコンなどで乾燥し過ぎになっていると、ドライアイになりやすく、加湿器や濡れタオルを干すなど、室内の湿度が50%程度に維持できるように配慮しましょう。

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